その昔パケット定額制というものがあってだな。


 夜にお菓子を食べられるのは金曜夜だけ(のっどりの掟)


 ここのところニュースでも取り上げられ、一般ユーザーの注目を浴びるようになった、携帯電話ネットワークのトラフィック問題。それまでは「あけおめ」だとか花火会場などのイベント、それと東日本大震災の時しかネットワークについて取り上げられないし、きっと今でもそれと同じ問題が日常的に起きるようになったんだ、と思っている人もいそう。それぐらい、日本の携帯電話は安定して使えていた訳なので、あながちフィーチャーフォンの端末メーカーとの協業体制も悪くなかったなと思う。
 そして昨日、docomoから「一連のネットワーク障害の対策について」という資料が発表されました( http://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/120221_00.html )内容には触れませんが… 一つ思った事を。


 日本にパケット定額制が導入されて久しいですが、その間キャリアは何をしていたかというと、「どうやってパケット定額制に加入させるか」もしくは「加入せざるを得なくなるほどのトラフィックを発生させるか」に苦心していたと思います。着メロから着うた、着ムービーなど「着系」のサービスは数知れず。サイトのFlash対応やアプリの大型化、オートGPSを活用したサービスなどなど。こうして見ると、能動的に通信を起こさせる分野から、(一回設定してしまえば)人の手にかからずとも通信を発生させる分野にサービスの比重が移動しつつある、ということがわかります。
 そこで今回のdocomoの対策。制御信号と一般のトラフィックを一緒くたにするつもりはありませんが、Wi-Fiなどのオフロードに各社必死な事からも分かる通り、基本的に余裕がないし、できる事ならば抑制する手だてを考えているよう。うーん、この流れって上記フィーチャーフォンの時の流れと逆行していませんか。散々通信を増やす手だてを考えておいた結果がこれです。これです、と言ってもその大半はキャリアが考えた通信ではないんでしょうけどね。いくら「通信し過ぎですよ」と規制を受けたところで、説得力がないわけです。


 さて、そんなこんなでiモードの誕生日を迎えている訳です。あれは1999年の事なんですね。あれから13年。最初はネットバンキングだとか待ち受け画像配信、乗り換え案内などのサービスだった。ここまで自由に情報を受け取れる端末に進化するとは驚きです。現代人、受け入れる事ばっかり強くなっちゃいますね。