お祭りが残すもの。


 日本人ってなんでこんなにお祭り好きなんだろう。


 震災が起きて復興にお金が必要。でも協賛金を出す会社は褒めた讃えられる。まだ半年も時が過ぎていないのに、不謹慎だからと中止になる事も少ない。他の娯楽が規制を受ける中、お祭りだけ勢いを増し、テレビでも取り上げられ、まるで復興の象徴かのようなイメージを植え付ける。お祭りが日本人の心、などとは生まれてから一度も思った事もないのだが、今年ばかりは気持ち悪かった。祭りと宗教がいかに密接に連携しているかを思い知らされたから。これはクリスマスも同じだから、きっと冬も例年通りのクリスマスがやってくるのだろう。そしてお正月を迎える、と。世の中の商業体制と連携している宗教なんて、実は最も宗教らしくないのかなと思う。生活への影響度は薄く、それでいて課金ビジネスがしっかりと人生のイベントごとにリンクしている。日本人は「無宗教だ」と答える人が他の国より多いそうだが、彼らは自分たちがいつの間にかあらゆる宗派へお金を積んでいる事を知らないか、認めたくないかだ。こうして色の薄い信者ができあがれば、あとはそれぞれ美味しいところを持っていけばいい。こんなシステムが震災後にもしっかりと機能していて、その影響力を思い知る。
 特に特定の祭りや宗派を批判するつもりはないし、みんな喜んでお金を落としている分には非難するつもりもありません。ただ、イスラム教などに比べて自由だなぁと思っていたことが、実はそんなことはないよと感じたまで。


 講演会を回っているので、帰ってきたらその復習だけで疲れてしまう…テレビ離れしなくないけど、見れなくなってしまったなぁ。アイドルとかの情報についていくのって大変だよなと再認識させられた一日。