人になら動かされてもいい。


 音楽の楽しみ方が未だに分かりません。短い文章だけど、ちゃんと考えた。


 例えば、高校のとき好きだったMr.Childrenさん。それなりに青春のシーンを彩ってくれて今でも感謝しているのですが、それでもあくまで音楽のいる立場は「現実を彩る」というものでした。今では、Perfumeを通して知り合ったパフュクラさんのお陰で、その頃より遥かに多くの(とはいえ、音楽好きな皆様よりは遥かに少ない)アーティストさんを知る事ができています。しかし、音楽ってどう楽しむんだろう?という疑問は拭えないまま、思い出を引き出す栞みたいな役割のままです。
 言うまでもなく例外なのがPerfumeなのですが、それはその音楽性や歌詞に惹かれる部分より、彼女達がやっているからではないか、という答えが見えてきました。つまり、私は音楽には左右されなくても、人(=アーティスト)には心を動かされる、と。一曲ごとにサイドストーリーがあり、東京ドーム公演という一つの区切りをつけられるまで成長できたという本筋の物語もあり。
 しかし世の中には、音楽を趣味としている人で「アーティストが好きだから!」なんて言う人も沢山います。この人は神!と、神格化している例も友人などで見ているので、珍しい事ではないのかも。それでも特にアーティスト自身のストーリーを重視してしまっている今の自分は、純粋な音楽ファンとは言いにくい。Perfumeがアイドルかは置いておいて、アイヲタと言ったほうがしっくりくるのかもしれません。自分ではそんなつもりはないですけどね、アイドル嫌いだし。


**言い訳**
 「最近AKB48に熱いじゃないですか」と言われると思いますが、あれはあの商業スタイルも含めた流れが好きであり、流れの中の点を追いたくて横山さんに注目しているというのが正しいですね。もちろんメンバーや物語の魅力も、グループとして注目しようという動機付けになっています。比較的低年齢で、方向性も上を行くももいろクローバーZにどうしても熱くなれなかったのも、まさにアイドルだから。**


 これらを考えると、私のなかの音楽はあくまでアーティストありきであり、アーティストさんに行動を促されるのなら喜んで、というタイプのようです。宗教っぽくてより危険な香りがします。それでも、自分を動かすのは音楽という音の波ではなく、同じ人間でありたい。これも一種のプライドですかね。また一つ、面倒な人間だという事がわかりました!