違いは違うままで。


 大阪から余震の残る関東へ。


 電車の電灯がこうこうとついていたり、樹木にLEDがまとわりついていたり。そんな当たり前の光景すら、自分たちの身の回りからは姿を消している。エスカレーターが全部動いていて、冷房が効いた車内では広告がびっしりだ。関東は多くのものを失おうとしている。
 そういった意味で、周波数が違うというのは守られていいのかなと思った。日本全体のムードが一気に変わってしまうのはある時に危険な要素となる。文化や今回は周波数の違いで東西が分けられている。自分が被害を受けていないからかもしれないけれど、今回の大阪は本当に心地よかった。こちらで失ってしまった活気がしっかり残っている。それだけでどれほど勇気づけられた事か。これならPerfumeも応援できる!と考えに至る。


 まわりからは大人っぽいって言われることの多い自分でも、旅立つ日の眠れなさと、旅行から帰る時の空虚さはいまだに拭えません。毎回、それぐらい楽しい思いさせてもらっているってことで、人生楽しいんだろうな。また会える時を楽しみに生きる、喜び。