ももクロ横浜公演に参戦して。


 ももいろクローバー、初参戦。


 場所は横浜BLITZ、18時開演の2部に参加。チケットはご親切な方に安価で譲っていただいた。満員で現地プラカも出ていたので、実はこれがプレッシャーだったりした。でもそれも最初だけでした。
 1部上がりのパフュクラさん達の感想を聞きつつ、私も握手会参加する事に。1700円の初回限定版を1枚購入。チケット自体に通常盤CDが付いてくるので、本当に握手会目的になってしまうのだが、言う程罪悪感は感じなかった。元々AKB商法も悪いとは思っていない人なので、同じような手法だと思えば障害にはならなかったのだ。全力投球でライブに望んでいるわけでもなかったので、とことん楽しみ尽くしてから評価したいという思いもあった。アイドルが命をかけるという握手会に参加しておくのは私なりの誠意だと思ったぐらい。とまぁ、いろんな言い訳を考えているところがまだまだと言えよう。
 ライブ自体は実に楽しいものだった。自分ではセットリストを覚えていないのだけれども、(というかももクロの曲名が全部分からない)Twitterで教えていただいたのでメモとして掲載。
1:走れ!
2:Believe
3:ピンキージョーンズ
ーMCー
4:ミライボウル
5:Chai maxx
ーMCー
6:きみゆき
7:ももいろパンチ
8:行くぜっ!怪盗少女
ーアンコールー
9:全力少女
10:ツヨクツヨク
11:あの空へ向かって
 もしかしたらMCはもっとあったかもしれない。にしても、個人的に今までUstは何件か見てきたけれども、その中でも気に入っている。それなりに声は出したし、分かるところはMIXも打ってみた。コールは誰推しかが決まっていないので全員分。ただしサイリウムもないし飛び跳ねもしなかったので、常にクールを装っていた。内心盛り上がっていたのは言うまでもあるまい。
 その要因としては、知っている曲が多かった(というより聞きまくって覚えた)こと、BLITZの音響が良い事、周りの雰囲気に流されたこと、なにより本人達のパフォーマンスが笑顔で素敵だなと思ったこと。Perfume慣れしてきた私に新鮮な刺激を与えてくれた。ライブ前や直後はPerfumeと比べて、という観点を重視していたけれども、別物として認識する事が出来るようになっただけでも自分では大きな成長だと感じている。ヲタの人たちが隣でどんなに騒ごうと、サイリウムを振り回そうとそれすら今日は楽しかった。現場に合わせて調節できる人間になればいいだけのこと。
 ライブを聴いていて、やはりももクロの「曲の良さ」という点を再認識させられた。これがあるからこそ自分もライブで聞きたくなったし、実際ライブハウスで聞いてもパフォーマンスと合わせてそれはそれは満足のいくレベルに仕上がっていた。他のアイドルの曲を聴かないので分からないけれども、絶対評価としてももクロの曲は、いい。ライブで緩急つけられるレパートリーが揃っている今だからこそこれは言えるのかもしれないが。流れとして聞いても変ではなかったので、使い慣れてきたかなという感がある。もっと曲数が増えれば定番曲も出来てくるだろうし、どう発展させるか楽しみである。


 さてももクロちゃん達に話を移そう。本人達が素敵と言っても、やはり自分の妹のような年齢の子達が頑張っているという複雑な気持ちは、今でも拭えていない。AKBのように、大人ぶって振る舞ってくれるとこちらも錯覚するのだけれども、彼女達は等身大で頑張っている!というイメージが強く打ち出され、実際伝わってくる。普段同い年のPerfumeを見ていると友人だったり兄弟だったりいろんな感情を持てるのだが…。これは完全に合う合わないの世界になってくるので、決めつける事はできない。私個人としては、あの若さで引いてしまうという点はここに明記しておこう。
 そして公演後の握手会。私は何を聞こうかと昨日から思案していて、やっぱり一番気になる「アイドルしてて楽しいですか?」という質問を本当に聞いてみた。ただし全員に聞く余裕もなかろうと思ったので、最初の一人だけにすることも決めていた。答えは当然「楽しいです!」でなければならないが、そのときの表情や間合いを見たいなと思っていたのだ。
 そして並んでみると、最初にいたのは玉井詩織さん(黄色の子)で、「お疲れさまです!」と言われたので、楽しかったよ、と返した後前述の質問をぶつけてみた。もちろん想定内の答え。その笑顔を忘れずに頑張ってくださいね!と声をかけて次の人へ。10秒ぐらいの間でしたが、ちゃんと目を見て話せた。言葉では上手く表現できないけれども、頑張ってる感溢れるそのまなざしに逆の意味でやられた。質問してごめんなさい、って謝りたくなったし、彼女達が夢に向かってるのならこれでいいんだよな、でも自分はその推進剤にはなれそうにないなと思った。こんな日本でごめんなさい、ってスケールの大きいことも考えたりした。でもまさに自分が公演チケットを買い、握手会のためにCDを買っている活動こそ推進してしまっている。応援してあげたいけど、何か違うんじゃないか… こんな感じのループ。


 帰って悶々としていた。でもそこで、あ〜ちゃんのあの言葉を思い出したのだった。
「21歳で結成10周年と…すごい、苦労人じゃねとか言われるけど、全然無駄な時なんて一つもなかったし、着実に目標に向かって、前向きな3人はずーっと昔から変わってないし、どんなときだって3人で信じてやってきたし… 今日ここに、この夢のステージに、かしゆかと、のっちと一緒に立ててる事が凄い嬉しいです」
 そう、いくら自分が今の現状に心を痛めたり、応援できなくたって、この言葉の通りにももクロも進んで行くでしょう。だからこれからも、その様子を静かに見守っていたい。最前では応援できないけれども、せめて彼女達がもっと大きな存在になるところを見届けたいという気持ちです。若い芽にこれからも日の光が当たり続ける事を願っています。


 楽しいステージをありがとう。きっとまた会う日が来る。