思い出せる君たちへ。


歴史を重ねるたび、懐古は増えるわけで。


新規採用の方々に一つ。


働きはじめてすぐには実感できないと思いますが、あなたには学生時代とは比べ物にならない権力が付与されています。最初はそれを振るうのが怖く感じて正しい。ところが、ある程度仕事に慣れてくるとその裁量権を最大限に活用したいと思う時期がきっと来ます。
融通を利かせた対応をしたり、他の所掌分野について口出しをしたり。怖いのはこれらをやっても対外的には感謝されることが多いこと。褒められてしまうと「自分もここまでできるようになったんだ」という満足感ばかり先行しがちです。
結果的にその判断が適切なことも多々あるでしょう。しかし忘れないで欲しいのは、原理原則を理解してこその応用編だということです。必要性のない人に融通を利くメリットは何もないです。仕事の内容にもよるけれど、法に則った対応を求められる場面では特にそうです。厳正中立の中に柔軟性があるから、先輩は格好いいのです。


以上、自分も陥った新採あるあるでした。



written by iHatenaSync