SKE48を中心としたTIFレポ。


 雲が3Dで良かったと思う夏。


 TIFこと「TOKYO IDOL FESTIVAL 2012」に参戦してきましたー!朝8時のリストバンド交換から20時近くまでいたので、まさに「フェス」そのものでした。都会の真ん中で一日中アイドル見たり、そのために走り回ったり芝生に寝転んで飲みながら音楽を聞いたり。そんな体験いままで考えられなかった。「アイドルフェスという存在を舐めていた」この言葉に尽きます。


 整理番号が奇跡的に10番台だったので喜び勇んで8時前にリストバンド交換会場へ…そこで待ち受けていたのはものすごい狭いスペースで既に身動き取れない集団。ここに300番まで並ばせようとし、さらに整理番号はお客様同士で確認してくれとのこと。そんなの無理だ!と怒号が飛び交う事15分、やっと不可能を理解したのか同じスペースに20番ずつ並ばせることに。20番と言っても、1日券2日券でそれぞれあるし、さらに同じ番号が2組存在するという謎も各所で散見されて50人以上いたんですよね。プラカードも一切なく整列させるスタッフは2,3人という悲惨さ。朝からちょっとテンションが下がります。
 無事にチケット交換が終わると、HOT STAGEことZEPP Diver Cityへ。走るつもりはなかったものの周囲がみんな走るので釣られて走る。距離にして1キロないぐらい。そこは若さで乗り切り20番手以内ぐらいをゲット。そして炎天下(たまに曇っていたけれど)地面に座って10時の開場を待つ…。これだけでも自分何しているんだろう感がすごかった!
 周りが誰目当てで来ているか、音楽も聴かずに会話を聞いていたのでだいたい分かりましたが、SKEを見る為に張り付くという人は少なかったように思います。フェスなのに「誰々の時に交代」というよくわからない文化があるらしく、いくらグループで来ているとはいえ最前をそういう形で守るのはつまらないなーと思った次第。
 10時過ぎに開場して、各々冷静に最前の好みのポジションを獲得していました。自分もファンという訳ではない(CDを買うぐらいの軽い感じ)のLinQの時は最前で楽しませてもらい、障害物がないっていいなと実感。ただカメラスペースが結構とってあったので、あまり近い感じはしませんでしたが。その後は最前を譲り5列目ぐらいに下がって楽しんでいました。各アイドルの感想は省略しますが…パフュクラなら一度はTLで名前を目にするであろうアイドルの実物を割と前の方で楽しむ事ができてかなり幸せでした。それぞれ好きになる理由はあるなと。音が悪かったZeppでさえ、Negiccoのトラックの良さは伝わってきたり、女子流が他のアイドルとは違うのは目線だなと感じたり。それぞれのファンの様子や態度も肌で感じる事ができる機会、そうそうないですからね。良い勉強になります。


 いよいよ16時からSKE48のステージがスタート。個人的に「モッシュしながらサイリウム振ってSKEを見る」というのが夢だったので1列目には行かずに2列目で待機。待機時間からそれなりに後ろから圧縮がかかったりしていい感じです。

0. Overture
1. オキドキ
2. パレオはエメラルド
MC1
3. 思い出以上(松井珠理奈木下有希子大矢真那
4. ウィンブルドンへ連れて行って高柳明音原望奈美山下ゆかり
MC2
5. ごめんね、SUMMER
6. 片想いFinally
7. アイシテラブル


 セットリストは思ってたより…?でしたね。公演曲をガンガン入れてくるのかと思いきや、去年のお台場合衆国でのめざましライブで採用実績のある2曲をシングルで挟む感じ。片φがかっこ良かったという印象は何組か聞いたのでそれはよしとして、後は声出る曲、夏っぽい曲を選んだという感じでしょうか。盛り上がってる雰囲気は出す事ができるでしょうが、他のファンを落とす為にもう少しセトリから気合いを入れて欲しかったなと。選抜メンバーでもない混合チームなのでどこかの公演曲だけというわけにもいかないんですかね。汐留のイベントにはチームKⅡを派遣できたんだから今回もそれで良かったのでは、と。ただそう思うのはファン故なのでしょうか…?
 メンバー自体は髪型を変えたりと気合いが入っていた様子。1曲目から飛ばしすぎて後半はかなり辛い感じになりました。大矢真那が思い出以上をやるのは、公演初期からなのでかなり久しぶりだと思うのですが、それでもきちんと動けていた。本人が数日前から気合いの入ったブログを書くはずです。その前フリも含めて嬉しかったし、高まりましたね。
 山下ゆかり小林亜実などチームE勢力も、圧倒的にコールが少ない中でフレッシュパワー全開でした。むしろTIFの全体的な年齢層からしたらマッチしていて逆に古川先生などは大人感が出ていた。パフォーマンスはともかく知名度の問題からチームEの派遣は難しかったかもしれないけれど、それはそれで見てみたかったなと感じましたね。若さだけで言えば珠理奈も負けていないのですが…彼女は圧倒的です。にしてもSKEはレベル高いですねと自画自賛


 6時間立てこもり続けたHOT STAGEが終わると、ダッシュでSMILEへ。さすがに心が折れそうになるも「折れるなら骨が先だ」と言い聞かせてなんとかたどり着いた。不思議な事に走っていても途中で歩く人が多くて推せない。メンバーが熱くなっているならそれ以上の熱量をもってファンは出迎えるのが礼儀だ。それまでどれだけ過酷だったかなんてメンバーには関係のない事なんだから。
 さすがに最前エリアは入れ替えもなく、その一つ後ろのブロックに陣取る。とはいえメンバーの顔もハッキリ見える場所だし、収録用カメラが鎮座する場所よりも前なので十分。アウェー戦でどんなセトリを使ってくるか。もしかしたらさっきのは練習で今回が本番なのでは…?と期待が高まっていたら…まさかの間の公演曲外しただけという。メンバーの体力や暑さを考慮に入れれば順当な選択ではあるんですが、何しろ前の方にいるのはZEPPを見なかったような他を推している人たちばかりでしょうから、ここではかっこ良く決めて欲しかった。MCが特段面白いという事もなかった(グダグダではなかったけど)ので心を掴めたとはあまり思えない。とはいえメンバーは実質休めたのは15分ぐらいだろうけど、かなり頑張ってた。手を抜いてなかった。ここでステージを行う意義と責任を理解していたのでしょうね。


 というわけで、全体的に見ればSKE48の出演は失敗ではないものの大成功とも断定し難い感じでした。個々の頑張りをみて心を引かれる人がいたら嬉しいな。集まったファンも、ちょっといつものイベント以上に(体力が奪われていたのか)手を抜いている感があったので責任があります。盛り上げておこうという気概が足りなかった。推してなくても、ファンが少ないと思われる人はコールしてあげたりしてもいいんじゃない。アイドルというと厳しい印象の中で、カッコイイ曲をやりつつも優しい一体感を出せたらなという個人的願い。


 その後はSMILEでその日初めての食事をとりながら芝生に座り音楽を楽しんだ。フェスっぽい。都会の真ん中とは思えない。やりきった充実感とコーラの美味しさで幸せだなー!と叫びたくなりました。Perfumeが7天をやったことが悔しくないと思える程充実した一日。あとちょっとだけ、アイドル戦国時代が続いてくれてもいいよ、と思いましたよ。