2012年の48グループ動向。


 2012年初日から揺れる日本。激動の21世紀。


 年明けということで、アイドルの2012年について簡単に予想しておきましょう。
 去る2011年は誰もが認めるアイドル爆発の年だったと思う。2010年だって十分にAKBは浸透していたし、アイドルを追っている人は十分いたと思うけれど、その裾野が広がりここまで市民権を持つ事が出来たのは2011年になってから。AKB以外も着実に客数やセールスを伸ばしているのが証拠だ。
 2012年は、11年後半に引き続き、アイドルの「ジャニーズ的な分裂」が進むのかなと思う。所属は違えどアイドルという一つの括りのなかで、それぞれの役割(=集客ポイント)を広げていく。”ご当地アイドル”なんて言う言葉がいつの間にか誕生していたけれど、48グループのようなざっくりとした大きさでは満足できない人たちがハマるポイントが既にたくさん用意されている。種まきは十分にされたと思うので、後はどう花を咲かせて行くか、どこで育てるかの問題。とりあえず立ち上げたグループ、48に巻き込まれまいと距離をどんどん離して行くグループで結構差が出てしまうのではないかな。市場の開拓はしつくされた感があるので、後は既存客の奪い合いになる訳で、淘汰も始まっても良い頃。メンバーの脱退という不安材料をいつでも抱えているのがアイドルなので、その辺も注目。
 テレビ局もそろそろ48から手を引こうと考えてもおかしくないでしょうから、その後釜として面白いグループは引き立ててもらえるかも。テレビ受けが良ければいい、というものでもないだろうけど、その辺りの経験や実績って後になって(業界評判とか)じわりと効いてくると思うので。こうしてテレビに進出するグループと、地下っぽい活動を続けて熱心なファンを少しずつ増やすグループの棲み分けが進みそうですね。中期的な考え方をするなら、地下活動のほうが楽しそうだけどね。


48については各グループちょっとずつコメント

AKB48
 注目すべき分岐点は選抜総選挙と東京ドームでのライブだと思う。Yahoo!トピックスで取り上げられている通り。1年のルーティーンが定まっているので、ファンも安心して蓄財して選挙で放出したらいいんじゃないかな。しかし昨年でかなり搾り取られた感はあるので、票数は前回のような飛躍はもうないだろう。東京ドーム公演は一つの集大成なので、今年の秋〜冬にやってもらえればOK。それまで理由つけて他の箱でイベントをしてしのぎましょう。それと今年も地方を積極的に回りましょう、アイドルの首都圏優遇は甚だしいので、まだまだ新規が釣れるはずです。
 そろそろ卒業という文字が見えてくるメンバーは今年どれだけ単独仕事を出来るかがこの先大事なので、事務所も本人も真剣に取り組んで欲しいな。安いテレビ仕事ばっかりだと、今後もバラエティ要員でしかなくなってしまう…。それってアイドルじゃなくても、ね。


SKE48
 新年早々CDTVで実力を思い知らされた感がありますね。テレビ出演時もう少し頑張って欲しい…。というのは置いておいて、とりあえずチームSに新公演を。テレビなどが難しい以上、劇場での勝負型に持ち込むしかない。KⅡはまだまだ伸びそうだし、Eは今年はしっかり人気を定着させる必要がある。
 今年も単独で全国を回るでしょうから、その会場や回数が去年より多くなればベストですね。CD売上は伸ばしているので、動員も増やして数値でただの支店じゃないという事を証明する他ないです。個人的には、Mステや武道館公演など期待する目標がたくさん残っているので、一つずつクリアしてハッピーを分け与えて欲しいですね、


NMB48
 今年は謹慎やめましょうね。1年経ってやっとスタートラインという感じ。昨年はたくさん雨が降ったので、今年は地を固める意味で地道に公演を進めるしかないですね。テレビ番組の出演もバックの力を借りつつこなしてくれているので、後は実質を伴うようにするだけです。
 2期研究生の処遇についてもそろそろ決まる…いわゆるチームMが出来ると思われるので、そこの人気アップは早急に取り組んで欲しい課題だと感じます。


 HKT48は出来たばかりなのでコメントは避けます。かなり偉そうに語って申し訳ない気もしますが… 全体的に見て、今年はなんといっても本店が一つ区切りになりそうな気がするので、下降気流に支店がどう巻き込まれずに進めるかという点に尽きます。その為には、総選挙で勢いを示すのもありかなと。
 楽しみにできるイベントがたくさんありそうなので、今年も追っていて飽きなさそう。とにかく握手会偏重は早々に離脱してもらって、より楽しい事に取り組んでいただきたい。これ以上CD売っても売上以上の見返りはもうないでしょう。新しいアイデア楽しみにしています。