新しい携帯の話。


 久しぶりに買ったフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)「SH-05C」について書いてみる。


 小3の時にドコモのPHSを持って以来、携帯は毎年買えるのがちょっとした楽しみだった。元々こういうの好きだったし、その頃の携帯は一年経つと飛躍的な進化を遂げていた。それは通信方式もそうだし、ハードもそうだし、iモードをはじめとするサービス面でも、だ。四半期に一回の発表会を毎回楽しみにしていたし、次はどのキャリアにしようかななんて考えられる余裕もあった。(今みたいに人付き合いが広くないので番号を変わる事を気にしていなかった)
 ところが、いつぞや”販売奨励金は長く使う人に損だ”なんていい始める人が出て来た。今までキャリアに取って大きな負担だったこのお金がいらなくなるとなれば、それはそれは好都合。3大キャリアが時期は違えど、携帯の基本料金を安くし、販売奨励金をやめた。そして、携帯は本来の価格である5〜6万円となり、2年間の割賦払いが一番普及するようになり、いつしか「携帯は高い」という認識が広がった。元々その機運を高めたのは消費者なんですがね。
 ともかく、そんな事もあって初めて1年以上使ったのが前機種「SH905i」なのである。これは中川翔子さんがブログでカメラが美しくないと嘆いていたということで変に有名になってしまった機種。905シリーズは割賦払いの最初とあってドコモも力を入れているのが目に見えて分かっていたんだけれども、どうやらシャープの「煮詰めきれていない」という特性がここでも発揮されてしまっていたようだ。そんなダメ機種!と思いながらも割賦払いを終え、しばらく使っていたSH905、今度は通話できなくなってしまい…ついに機種変せざるを得なくなった。というわけでSH-05Cの話題。


 SH-05Cは見た目はスマートフォンだし、中のUIは恐らくAndroidに近い(所持していないので正確にはわからないけれど)と思う。詳しくない人に見せると「それスマートフォン?」って聞かれ、ガラケーとの違いを説明するはめになるので注意。ともかくまだ買ってから1週間も経っていないので丁寧に扱っているわけだ。最初から箇条書きにしちゃうと
・UIはスマートフォンに似ています
・動作速度はiPhoneとはかけ離れています
・光学3倍ズームは遅いよ
・電池持たないよ
・フリックは便利だしそこそこ賢いよ
 「iPhone持っている人は持つな!」という意見が見られるが、逆。iPhoneなど本格的なスマートフォンのサクサク加減やダメなところを知っている人だからこそ、このモッサリだったりちゃんとiモードサービスが使えるところのありがたみが分かる。iPhone4を使っている身だけれども、確かにSH-05Cは動作が遅いし、UIは洗練されていない。マチキャラとかiチャネルをオフにするなどの工夫をして、少し軽くなる程度。パッとある機能を使いたくても、余計な画面処理が入ったりしてただでさえ遅いのにそれが強調されている。ハッキリ言って中の人はこれで製品化できる!と自信を持っているとしたら、スマホをもう少し勉強した方がいい。ガラケーのOSがやっと使いこなれて来て良い感じの動作速度を得ているのに、これでは中途半端すぎる。と言いたくなる機種である。ただし、iモードだとかiアプリをフルで使えるし、(動作は遅いけれども)ネットでもタップしやすいように、画面を押しぱなしにすると拡大するなど努力の痕跡は残っている。
 この機種はUIばかり語られているけれども、本当は光学3倍ズームを誇る14Mのカメラが推しなんですよね。とはいえこの機種でまだ一枚も写真を撮ってない… どうしても手軽なiPhoneにてが伸びてしまいます。iPhotoとの連携も抜群ですしね。本当にカメラ代わりに使いたいと思っている人がいたら、手軽なデジカメ買う事をお勧めします。携帯としては便利だしキレイなはず。でも基準が違います、本職さんとはね。
 実際使っていると、待ち受け画面にショートカット置けてアクセスしやすいのは便利だし、左右にフリックすれば、様々なルートからメールや電話をなるべく簡単に送信できる工夫が施されています。最近きたメールの名前(未登録ならアドレス)が表示されているので、それを”新規メール”っていうところまでドラッグしてあげると、メール作成画面が立ち上がる、などなど。言葉にすると難解だけれども、タッチパネルのUIとして正解だと思います。よっぽどiPhoneよりミスしにくいです。どの行程も「動作速度が早ければ!」という一言に尽きるので、是非ともソフトウェアアップデートしてほしいものです。


 久々にパフュ以外の事書いちゃいましたね。メモだからいいんです。でもそろそろ書きたい雑誌も溜まってきたので、またご紹介したいと思います。