Perfume LIVE@東京ドームepisode1


 以下はmixiからの転載。日付等は原文まま。


  東京ドーム公演からまもなく3週間が経とうとしてます。23日にはWOWOWで放送もありますので、良かったらご覧あれ。

 てなわけで、WOWOWを見る前になんとしてもライブレポを完成させるべくキーボードを叩いています。

 これまでのおさらい… 席はアリーナC-10 (にんじんチーム)ゆかサイドで出島に割と近い位置。両隣はしらないおじさん。(出会いェ)


 念のために再びセットリスト

00 GISHIKI
01 シークレットシークレット
02 不自然なガール
03 SE 〜 GAME
04 ワンルーム・ディスコ

05 ナチュラルに恋して
06 love the world
07 I still love U
08 575

09 Perfumeの掟
10 VOICE
11 コンピューターシティ
12 エレクトロ・ワールド

13 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
14 Dream Fighter
15「P.T.A.」のコーナー(The best thing〜セラミックガール〜love fool)
16 ジェニーはご機嫌ななめ
17 (コンピューター・ドライビング Intro)〜 Perfume
18 チョコレイト・ディスコ
19 Puppy love
20 wonder2

EN01 ねぇ
EN02 ポリリズム


*オープニング:1700*

 開演時間は17時となっているけれど、遅れるのはいつものこと。相変わらず流れる曲の音量がだんだん大きくなっている(錯覚かも知れないけど)のを確認しつつ、立ち上がって臨戦態勢に。周りの手拍子もだんだん大きくなって来た。これが「ライブ」というやつなんだ。後ろを振り返れば、上の方までしっかり埋まる客席。もう横アリの時のような批判は受けない。空席祭りだなんていう記事もバカを見る。そんなことを思いつつ、開場全体で合わない手拍子に東京ドームの広さを思い知る。


*00 GISHIKI *
 客電が落ち、場内の歓声が一気に高まる。思わず自分も叫んでしまった!叫んだというか雄叫びみたいな!この瞬間を迎えられた事自体が嬉しすぎて。
 あのテントのように張られた幕がいつ降りるか… 中央を凝視する。そしたらなんと、出島の先にスポットライトが!そこにせり上がるは、白い衣装を着た「誰か」だった。あの衣装はなんだろう…ウエディングドレスのようだが…。そんな疑問をよそに、音楽なしでライブがスタートした。「1、2…」と徐々にカウントしながら中心へ歩いて行く「誰か」。中央に設置されているモニターにはしっかりと3人の姿が捉えられていた。何度も、目の前に迫りつつある衣装と比べてやっとわかった。あ〜ちゃんだ!!!!ゆかちゃんサイドなのに… ちょっとそう言う常識的な事も考えられないぐらいに頭が麻痺していたんだと思う。目の前の一番近い距離を通り過ぎ、中央へ向かって行く「あ〜ちゃん」。長い衣が印象的だった。
 記念すべき東京ドーム公演の始め方をあえて大人しく、粛々としたものにした…そこにはある種の3人の”敬意”が感じられた。今までのツアーとは完全に切り離され、武道館や代々木などの記念イベントとも違う。ただの成長を示す機会ではなく、10周年を背負ってステージに立とうとしている3人。そう、いつでも僕らはその背中を追い続けるしかないんだ。一歩先の成長を実現するPerfumeに追いつく日は当分ないだろう。
 そして、カウントを終えた3人が幕屋の中に入る…あの衣装では踊れないし、引き続き伝統的な儀式が続くのであろうか…。そんな予想を裏切り、次の曲のイントロが聞こえてくる。
 
*01 シークレットシークレット *(Perfumeで一番好きな曲)

 ん…このイントロは何だっけ… そしてPerfumeはどこから出てくるつもりなんだ!?頭の中に疑問がたくさん浮かんで、冷静さのかけらもない事を確認する。テントに影となって照らし出された3人。すると突然テントが解かれ、幕が方々へ引かれる。そこには、先ほどとは逆の黒い衣装を着ている、いつもの3人がいた。待ってました、Perfume
 そしてその特徴的なポーズで、頭の中に「シクシク」という曲名が浮かぶ。Perfumeの中で一番好きな曲。東京ドームのスタートがこれ。もうそれだけで感動なんですよ、新参には。この曲はPVも3人の成長が示された実に素晴らしいもの。なんとなく武道館のイメージが強かったので、まさか先頭に持って来てくれるとは思っていなかったし、望んでいても口にした事はなかった。ちまたでVOICEじゃろ、と予想されていたので、当然それが来ると思っていた一人なんです。
 中央のステージで踊ってくれると、ダンスはかなり良く見える。斜め方向からなので二人は特に。あの特徴的な踊りを見ながら、直にシクシクを聞けるこの特権に心から感謝し、若干涙が出そうに。いやいや、最初から泣くとかどんなけ、という変な自制心のもとにこらえてサビじゃないところでもガンガン飛び跳ねてる。
 まさに、斜めから恋してる状態だったよ!本当のPerfumeを知りたい一心でいろんな障害を乗り越えてきた。その一つの結果が東京ドームな訳で。数時間の幸せをかみしめようと心に誓った。


*02 不自然なガール*(ファンになってからのシングル第一弾)
 いきなり歌から入るこの曲、ただでさえ一番好きなシクシクがかかった後だったので、それはそれは感動しまして。ファンになってからの一枚目ってね、やっぱり特別な思いがあるんですよ。この曲に引っ張られて観覧やらなんだかんだたくさんPerfumeを見て来た訳で。Perfumeに親しみだして、どんどんハマっていく自分を客観的に見る事が出来るんですよね。そんな事もあって、2曲目にして泣く。
 この曲が2曲目としてふさわしかったかどうかですが、今年出たシングルなのでその点では順当かと。むしろ、当初は1曲目をVOICEにするつもりで、その後GISHIKIに合わせてシクシクに変更したのではないか、とも思いました。これは全体を見たから言える事ですが、GISHIKIで10周年が強調されていた割には、セトリはこの時期にふさわしい曲をチョイスしました、という感じなので。不自然なガールを2曲目に持って来たのは、これはこれで新しいライブの形にチャレンジしつつあるのかなと。ともあれ個人的には最初から思い出深い2曲だったので、(涙する人は少なかったと思いますが)まさに”考え深い”状態でした。


*03 SE 〜 GAME *  
 新参のPerfumeファンなら憧れる「GAME TOUR」あの頃ファンになっていれば…というDVDを見ながらの回想は何度となく行いました。モッシュがキツかろうと、あの時代のPerfumeを見ていた先輩たちは幸せそうでした。
 そして遂に、直角ツアーでもやらなかった(代わりになる曲があるからだけど)GAMEを聞く機会が来るなんて…! 場内に響く、固い無機質な音… なんだろう、どこかで聞いたような…。そしてあのGAMEツアーの映像を思い浮かべた事でしょう。この時は確か…のっちが出島で踊ってくれました。(いや、かしゆかかもしれない)もちろん、あのお決まりのライトセーバーを持って。元々そこまで好きな曲…というわけではないのですが、これには感動というより感謝の念があふれてきました。わーっ、やってくれたよ!僕のような新参がGAMEを見れて良いんだろうか!とね。その興奮で前の曲までのしっとり感は過ぎ去って、いよいよライブに乗れた感じです。いつまでも曲が使えるってやっぱり素晴らしい。


*04 ワンルーム・ディスコ
 これがかかったら、反射的に人差し指を天高く突き上げる!はずが、まわりのみなさん… という感じでしたが、迷わずディスコさせていただきました。個人的にこの曲でPerfumeを知ったので(2009年末のとある音楽番組)それはそれはありがたい曲なんです。2009年って1枚しかシングル出さなくて、それがコレなので、好き嫌いが分かれる部類だと思うのです。自分は振り付けが可愛くて好きなんだけどね…
 このパフォーマンスについては安定しているので、文句なしです。なるべく大画面は見ないようにして、3人を見てました。思ったよりあ〜ちゃんのあおりがなかったと思うのですが、気のせいでしょうか。いずれにしろ何回も実物が踊っているのを見た曲なので、安心してディスコディスコ♪してました。


*MC1*

 これが…ワンマンライブ初のMCです。特に直角DVDではカットされてしまっているので、正直MCで何やるのか分かってませんでした。前の人はちらほら座ってたけど、疲れてなかったのでそのまま。恒例の挨拶とPerfumeです!をした後は、いつものゆるゆるタイムでしたね。
 正直どのMCで何を話したか、判別が出来ていません。多分他の人のブログなりレポートを読むと分かるんだろうけど、それ見て思い出して書いたところでつまんないだろうし、内容は省略します。ちゃんと覚えてる出来る子のブログ見てください。
 ドームに来れた事を感謝したり、楽しみにしていた旨をまず伝え、でも昔小さい箱でやっていたころと何も変わらない、という点を強調してくれた。これこそ彼女たちが直面している問題だと思う。自分のような新参は感じないけれど、どこかで大きくなってしまったPerfumeに負の感情を持っている人がいる。理解できない事はなくて、どんどん手元から離れて行ってしまう感じがするよね。東京ドームなんていうのは、その極みだと思う。そういう人の心すら、あ〜ちゃんは手放したくないと思っているんだろうか。とっくに離れている人もいるし、今更その流出を気にする事はないと思うのだけれども。いやもしかしたら、コレ自体が深読みで、ただお客さんとの距離が近い感じでやりたいですね、ってことかもしれない。難しい。記憶ない。
 ただし自分はいつだって、Perfumeが立つステージに対峙しますけどね。それが大きかろうが、あまり心理的距離は違わないよ。ワンマンが比較じゃなくて申し訳ないけれど、WJPでトゥワーの最前列並みに至近距離だったけれど、ドームの時の距離のが近く感じたぐらい。それだけ思う心が強くなってるってこと。気持ちが前に出ちゃってる。だけどこれは人それぞれだし、もちろん小さいところの方が顔はよく見えるので嬉しいけどね。
 その後、それぞれの出島に来てくれた気がします。あ〜ちゃんあ〜ちゃん!って叫んだんだけど、割に周りに叫んでる人が少なくて、でもこっち向いてくれなくて。凄く複雑な気分になりましたよ。それからコスプレ探しもしてましたね。あれは人によって賛否が分かれやすい部類だと思いますが、あ〜ちゃんが飽きない限りあるでしょう。だからそれまではどんなに疑問を抱こうと、正しいことなのです。
 忘れちゃいけないのが、チーム分け。この広い会場をいつも通りわけるのはちょっとな…と思っていた自分に、きわめて明快な回答を与えてくれるのがPerfumeです。にんじん、たまねぎ、じゃがいも、(みんなで)おにくー! こんなチーム分け聞いた事ない。でもそれは、アリーナから2階まであるこの巨大空間において、彼女らの最大限の配慮だと思わずにはいられなかった。自分はアリーナだったからいいけれど、同じかそれ以上の気持ちを抱いていても上部に座っている同志たちの事を考えると、やはり階数で分けるコールは避けて欲しかったから。コール一つで何が変わるの、と言われるかもしれませんが… 意味が分からないと笑っているうちに、すっかりチーム分けをみんな気に入っていたと思います。それでいいんです。恥ずかしがって声を張らないアリーナの人も、最上部から声を張ってくれてる人も、一緒のチームなんですよね。そこに3人の優しさを感じ取れたら、一つ勝ち組だと思います。
 次はラブな曲をいくつか、みたいな事をあ〜ちゃんが言って次の曲に入りました。正直7天キター!と思ってました。
 
*05 ナチュラルに恋して

 重低音キター!というわけで、7天の予想は見事に外れ、ナチュ恋。この曲は歌詞は可愛いけれど、ライブでやるとすごいんよ!的な感じなんです。今までもRIJなどで堪能させていただきました。
 で、予想通りいい音でした。ちゃんとライブハウス行けてる人はなんだぁ…と思うかもしれませんが、ドームでもアリーナなら音はしっかり伝わって来たと思います。少なくとも、MusicLoversLive2010で使った横浜アリーナよりは…。RIJは野外だからまた違うし、そういう点では今回の音響に不満を感じる事はなかったですね。
 この曲でも何カ所か僕らにアクションが求められるところがあるのです。これは前にどこかで(あいまい)Perfumeが言っていまして。その為に聞き込んでいたので、今回も準備万端です。余裕でかましてあげたら、まわり…全然やってなかった。3人も特に飛ぶポーズをしていたわけではないので、正直どのタイミングでやるかはちゃんと意識している人じゃないと分かりにくいですね。
 なんせ初ワンマン、周りは全部濃い人で埋められているであろうと信じて疑ってなかったのですが、だんだんこの辺で不信感を抱き始めます。


*06 love the world

 2曲目は順当にltwでした。Perfumeで一番売れたシングルだし、嫌いって訳でもない。でも好きって言う人もあまり周りからは聞かないこの曲。毎回こういう位置で使われてしまう辺りに、その役割を見いだすかどうかで曲への思いが変わりますね。
 ラブワには変に思いでがあって、なぜかこの曲を聴くと今年のお正月を思い出すのです。Perfumeを知ってからすぐ、ツタヤで借りたトライアングルの中で気になってた曲なんです。年末年始はまさにPerfumeを聞きながら過ごしていた訳で、ただしきっかけがワンコというのから分かる通り、まだバキバキ系には足を踏み入れられず…というわけで、ラブワあたりがその当時はしっくり来たのだと思います。
 それに、始まる前に「あんまり前半ではしゃぎすぎるな」とご指南いただいたのも相まって、この曲では手拍子を打つだけでした。手を叩きながら、ついにドームまで来ちゃったなーなんて、今年の1月からの怒濤の11ヶ月を思い起こしたりして。


*07 I still love U *

 IslUは照明が好きなんです… イントロから光が激しく変わるし、歌うパートに酔っても微妙に変えてる(気がする)ので。
 で、今回も照明がバリバリ!中心で歌う3人が…逆光で見えねー!!という。思わぬ落とし穴が存在しましたでござる。しかしまぁ、そこは画面を見たら負け、というようわからん縛りに従ってひたすら3人を見てました。時々彼女たち自身が影を作ってくれるときがあってね。そのシルエットがまたかっこ良くて。この曲はPVがすごくかわいいんだけど、歌詞は特に明るい訳じゃなくて好きなんです。ltwに続いて、トライアングルで気に入っていた曲ですね。IslUを恋愛系に入れてしまうあたりがんーって感じでしたが、直角ツアーじゃないしいまさら1曲特別視もできない、っていう意味なんですかね。


*08 575 *
 前半戦最後の曲。まさかまーさかやってくれるとは思いませんでした!あのラップとかどうするんよ!?という疑問が常にあったかあら。リップシンクだって難しい事はあるんよ。
 しかし彼女らは僕の想像を超えてこの曲を提供してくれました。生歌だったのです!成分高めとかじゃなくて、生歌だったの、ラップ以外。それをせり上がって段差が出来たステージにそれぞれがポジションを変えて歌ってくれて。あれは良い空間でした…意外感も手伝って、曲のインパクトとしては既存曲ではぴか一でした。
 そしてこの曲のラップの時、スクリーンに文字が… もちろん575で。いくつかでていましたね。例えば「届かない 距離だからこそ 届けたい」など。携帯電話のCMかい!と思ってしまいますが、実際にタイアップで使用したんだからそれもうなずけますね。ラップ部分もうまく処理されていたし、なにより3人が美しい!と感じる1曲でした。あー大人になったなぁ、と。路線は違うけれど、KaMみたいな感じかもしれませんね。個人的には575な大人が好きなので、キュンキュンでしたよ。こういう、3人がいるだけで絵になる曲っていうのを、これからも大事にしていって欲しいなーと思います。


*衣装替え*

 前半はここまで!衣装替えの曲もystkが作ってる!ってどんなけ贅沢なん…ディスプレイの幾何学模様に夢中になりつつ、ドリンク補充タイムでした。座ってる人もいたけどもちろんスタンディング継続!この曲も発売してくれたら買うのにな…なんて不純な事を思いながら、3人にスポットライトが再び当たるときを待ちます。



 飛んだらいやなので、前半で一回投稿します。書き疲れた…ライブレポではすでにない事をお許しください。感想や回想多すぎ。