白白赤赤。


 

 空港の滑走路脇には「PAPI」という装置が設置されている。飛行機は通常、滑走路に対して3度の角度で進入するのが適正とされていて、この装置は4つの灯火で、着陸機に対し進入角度が適正か通知する。角度によって色が変わって見えるランプが内蔵され、全部赤なら高度が低すぎ、白なら高すぎ、と言った具合で判断する。適正角度で進入すると、白白赤赤で見えるのだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/PAPI


 私とPerfumeをつなぐもう一つの存在、Twitter。パフュクラ(=Perfume cluster)のおかげで、どれだけ新しい方向へ広がった事か。

 ”クラスタ”という存在は難しい。誰かが上に立つ三角形ではないし、どこまでがクラスタかという明確な基準もない。その中には自由があり、大きな可能性を秘め、幾多の危険要因を残して動いている。誰かが立ち止まろうとも、容赦なく形を変え続ける。時にその流れに乗るのが難しい、と感じてしまう事もあるぐらいに。
 辛ければ乗らずに眺めてみる。そんな自由もアリだ。しかし困った事に、自分にはそんな選択肢が残されていないかのような錯覚に陥る。一定の人間関係を円滑に進め、期待された動きをし、いつも情報を逃さない。ここまで出来て普通。

 これが現状。修正したいと思う点は、TLに対する角度。今は角度がほぼ垂直に近いので、自分の良心と相反するものを見た時や異なる意見を目にした時に、感情の赴くままにしているとつい熱くなってしまう。これでは消耗戦だ。
 いわゆる”クラスタ”と思われる人の中には、浅い角度をとって意見をかわさなかったり、そもそも関わらない人もいる。もちろんそれも一つの姿なのでまったく善良な事だと思う。しかしそうするつもりもないので、今後は”適正進入角”なるものを見つけたいと思う。

 Twitterを始めて11ヶ月。関係を見直すにはいい時期ではなかろうか。上記の改善案を読み直すと、実に内向的、消極的なものだ。さらに最近では各々仲のいい人とSkypeで話すという世界も広がっているようだ。なんとなくそんな流れを若者の間に作り出してしまった事に、パフュクラの一員としての罪悪感を感じつつ、時代の要請だったんだと思って納得させている。疎外感を与え、疑心暗鬼が生じても、それが選んだ道。


 誰もが楽しめる世界を作り出すのは難しい。構成する一人一人の良心にかかっている。言いたい事だけ言って逃げるかのような行動は慎み、また向き合ってみよう。