新土居沙也加さんの卒業にあたって。


 新土居沙也加さん、SKE48のご卒業おめでとうございます。


 残念ながら公演入場にはかすりもしなかったので、ロビーにあるモニター観覧のためだけに名古屋まで行ってきました。結構そういう人たちがいたし、これは自慢とかじゃなくてそれだけ愛されているということなんです。観覧列としては前から40番目ぐらいにいて、頑張ればモニターも見える位置で最後の公演を見届けることが出来ました。
 

 彼女と初めて出会ったのは、2012年4月14日の日本ガイシホールコンサートの日に行われたイベント「中部パック」とトークショーのこと。松村、鬼頭、岩永、藤本、そして新土居沙也加さんが参加していました。事前に年齢はチェックしていたものの、おとなしくて本当にこの子が!?という思いで見ていたのを思い出します。
 その後不思議なブログの書き方と公演に対する姿勢、何よりそのキャラクターが好きで応援しているのですが、今日ファンの人達と話していても、彼女の人柄が慕われていたことを再認識することができました。それはメンバーからの評価にも当てはまると思います。おそらくSKEとしての活動を高次元で実現するには人並み以上の努力が必要だっただろうし、それが彼女の魅力でもありました。すべての出来事を100%で終えることはだれでも不可能ですから、時には目立ってしまったこともあったでしょう。それでも「世話をしてあげる」という目線ではなく先輩たちと一緒に頑張っている姿は、彼女の人柄と、差し伸べられた手に報いるだけの努力が(後からでも)あったからなのではないかなと思います。卒業公演でもこのことが強調されていましたね。


 大学を1年間休学していたのは、ファンのかたは皆知っていたと思いますが、公式に発言したのは初めて。「大学は卒業する」という約束もしていたようで、物理的にこれ以上の延長は難しかったというのがメインの卒業理由のようです。彼女はSKE48が一番脂が乗っている時代に入って、その努力から昇格も果たしシングル選抜メンバーにも選ばれた。こういう出来事がなければ、もしかしたら卒業はなかったのかもしれない… けれど、メンバーとして目指す方向はほぼこれしかないので、彼女の努力は間違っていなかったから、やっぱり学業との両立が不可能になった時にどちらかを切り捨てるという選択はいつの時代も変わりません。時代や環境といった周りの責任を問うのは違う。だからこそ、彼女自身の選択をファンである私達は心から祝福できるのではないでしょうか。




 メンバーやスタッフ、そしてファン。さらには採用を決めてくれたダンスの先生にまで行き届いた感謝の言葉。卒業公演での笑顔と涙を忘れず、新土居沙也加という思い出にしたいと思います。