ファンに戻る時。


 フレンドコード交換したのが、彼との最後のリプライでした。


 最近、卒業という物をもう少し前向きに捉えてもいいのではないか、と思い始めています。でもそれは、自分が見たくない将来から強制的に目を背ける為にそう思うだけかもしれない。こういうときに安易に「本人の為になるのはどちらか」という考えを起こしてはいけない。あくまでファンは自分勝手なのだ(いくらその人が想っていても)
 ここまでなら足を踏み入れても川岸に戻れる、と決めている人はどうしてもその壁を越えられないわけで。長い人生、生き方としてそれは間違っている訳ではないので批判は出来ない。人気を保ったまま辞めて行く人は、本当はその能力が開花できたポイントがあったのかと思うと、48グループの懐の狭さよ、と嘆くしかない。
 とはいえ、人気のあるメンバーだけ残してしまうと成り立たない仕組み、中間で支える人たちはいったいいつ報われるのだろう。やはり「今の輝き」が精一杯なのかなと。悲しいかな卒業後に成功するメンバーは限られているから。報酬はいま現実に存在する喜びなのだろう。
 そう考えると、現実に喜びを見いだせなくなった人は、もう自分のために卒業しても問題ないでしょう。将来何かがあるかもしれない、というわずかな期待だけで若い時期を何年も過ごすのは実にチャレンジングだ。最後に待ち構えている大量離職の前に決断するのも、一つのアイドルの姿だと私は思います。


 誰の事とは言わないけれど、ファンもメンバーも自分を大切に。