2011年が半年終わってPerfumeについて書きたいこと。


 誰しもが1年は短いなと思う今日。短く感じるぐらいじゃないと、この先何十年もこの世界で生きるのは大変ですよ。


 本当ならTwologから遡って、この日は何があってこう思った、っていうのを列挙したいなと思いましたがそれも面倒なので何も考えずに読みづらい文章を書き連ねる事とします。
 Perfumeの半年を振り返ると、あまり活動をしていないようで、話題には事欠かない半年だったと思う。シングルリリースが1枚、DVDリリースが1枚。キリンビール株式会社様のCMをいただき、ポリリズムが映画Cars2の挿入歌に決定。ワールドプレミアとしてハリウッドへ飛んだ。1月末にオンタマカーニバル出演、4月末にREQUESTAGE出演、6月初めにONE OK ROCKのライブにゲスト出演。5月初めには念願のフラワーフェスティバルにゲスト出演。
 一つ一つの結果はファンの期待に答えるものだったと思う。シングル「レーザービーム/微かなカオリ」も震災の影響を受けて発売日を変更したものの、予定通りのタイアップもあり、枚数としては先週の時点で累計118541枚を記録し去年の3作を上回る傾向にある。DVD「結成10周年、メジャーデビュー5周年記念! Perfume LIVE@東京ドーム 1234567891011」も同じく先週の時点でオリコン10位104364枚と息の長い売れ方を見せてくれている。微かなカオリに関してはタイアップCMが先日から始まったばかりであり、シングルCDの売上にもてこが入るかもしれない。…と、ここまでは順調。
 3月で学業を卒業した3人。その先には自由な時間が待っていて、遂に夏から新アルバムを引っさげてのツアーが始まる…!と期待していたファンも少なくないはず。しかし、先の東北関東大震災により予定が立てられなくなってしまった。Perfumeも例外なく夏以降の予定を調整せざるを得なかっただろう。「今年はフェス!」と言い出したのも震災後のことだし、その言葉通り例年になくフェスの参加数が多い。フェスにも参加できるアーティスト/アイドル・Perfumeならではの解決方法とも言える。
 しかしここにきて、大型アーティストが8〜9月から大きなフィールドでコンサートを予定しているあたり、Perfumeは十分に先読みできただろうか?と疑問である。必須条件ではないが新アルバム→ツアーという流れがPerfume程度のグループには集客の観点からも必要であり、曲に関しては全くの外注という弱みが迅速な対応を遅らせてしまったのではないか?と疑ってしまう。
 とはいえ、早ければいいという事でもないので、ゆっくり秋〜冬にツアーを開催し、その前半部分で被災地などを入れて「ここでライブをできるまで待っていました」と3人が言えばシナリオとしてはおかしくない。今のところ一番先の予定は8月21日に開催される「MONSTER baSH 2011」ということになるので、9月中にアルバムを発売できれば、年内にツアーを開始する事も可能。電力事情も一段落し、あとは会場が押さえられるかという問題だけだ。もちろん一カ所開催という手がなくなった訳ではないので、今年はアルバムは発売してもツアー自体先送りする可能性も否定できないが、東京ドームをやったばっかりのグループがただのワンマンライブをするというのもメディア的には寂しく、あまり考えたくない。


 さて、ここまでで前半を振り返って少しだけ(ありきたりの)将来の予測も書いてみた。正直、2011年はPerfumeのこれからの方向性を決める大切な年だったと思う。一つの区切りが終わり、何を目指すのか。私個人は、それはポリリズムが挿入歌となるような沸いて出てきたものではなく、リリースや活動によって示して欲しいと思っている。しかし大震災があった以上、予定通りにいかないのは悔やんでも仕方ない。「レーザービーム」のリリース時に何度か言っていた、今までとは違うPerfumeを見せたいという言葉。それを見せてくれる時が楽しみで楽しみで。同時に、これだけ時間が開いてしまうと本人たちのなかでは方向性が見えているのかな?とも不安になってしまう。
 ポリリズム起用を足がかりとした海外進出や、モテキ出演もPerfumeの活動としては楽しみな要素である。なぜか物足りないと感じるのは、3人に対するイメージと離れていたり、遠くに行ってしまう感覚があるからだろうか。だとしたら、それはファン(=自分)の傲慢だ。AKB48グループに手を出したりしてしまうのもその不安をかき消したいからだと思うのだが、客観的に見ていつもがっかりさせられる。今までこんなに3人に幸せにしたもらったのに、少し理想と違うと目を背けたくなる… 信仰心は熱いと思っていたけれど、決して十分とは言えない事を理解した、そんな半年でありました。


 Twitterに出てくる話も、最近よくわからないことばかり、つながりは薄くなる一方だ。Perfumeという要素が取り除かれてしまえば、多趣味なSNSに過ぎない。毎日がわくわく感で流れていた、東京ドーム前のような気持ちをもう一度味わえる時が今年中に来る事を願う。