与える幸せ。


 大阪は怖いところではありませんでした。


 行きは18切符で、帰りは飛行機でというちぐはぐ旅行。現地に着いてからの予定もなければガイドブックもない、無計画旅行。これが成功する時、人は大きな満足感を得る。
 2日間でまともに寝たのは行きの電車の中の3時間ぐらい。あとはずーっと起きたり(時々意識を失ったり)してた。もはやオフ会という意識も薄れているかもしれない。全員知っているメンバーで気兼ねなく。緊張する事ももはやなくなってしまったので、この集まりはなんだっけ、って時々思う。でもそこに、今までの人生の中で培って来た種類分けを当てはめるのも変な気がして、この新しいジャンルを楽しもうというのが最近の持論。今回も例に漏れず不思議な一夜を過ごした訳であります。
 今更何をしたかとか、何が良かったなどとは書きません。全体を通して励まされたのが「積極性」ですね。関東からすると関西圏は押しが強いと感じるのですが、その強さを対人に良く利用してあげれば実にもてなし上手な人が出来上がります。遠慮が美とされる日本で育っていると、最良のタイミングを逸してしまう事がしばしば。自分も人を喜ばせる点で臆する事がないようにしたいなと感じた次第です。与え上手になって、能動的に笑顔を作っていけたら素敵。本人はそこまで大それたことをしていないと思っているところがまた大事ですね。見習いたい。


 家には大したお土産も買いませんでしたが、ある意味満足の証だと思っています。たくさんの良い物を差し出してくれた関西の面々に感謝。ぐんぐん離れて行く街の光を見つめながら。